山梨大学では、教育人間科学部、医学部、工学部、生命環境科学部が
それぞれの特色を生かした講義等を山梨県内の高校生向けに、
「公開授業」として開講します。
工学部先端材料理工学科の教員による公開授業は2015年8月4日に開講されます.
下記の2つの講演があります.
先端材料とは何か,具体的な例をもとに分り易いお話しを聴くことが出来ます.
公開授業へのお申込み方法の詳細は山梨大学の公開授業についてのページを御覧ください.
皆様のご参加をお待ちしています.
甲府キャンパス 8月4日(火)10:40-12:10
機能性をもつ材料をつくる 米﨑 功記
”材料”とは,ものをつくる際に利用される物質をさします.石という材料を加工すれば斧やナイフをつくることができますし,木片を加工すれば家を建てることができます.このように説明すると,材料とはいかにもその辺にころがっているもののように思われるかもしれませんが,現代における”材料”は違います.完成品をイメージし,その要求にあった物質を原子レベルで設計し,生み出す必要があるのです.その意味でものづくりは材料開発から始まるといっても過言ではありません.この授業では”ガラス”という材料を例に,機能性を生み出すための材料開発についてお話します.
甲府キャンパス 8月4日(火)14:50-16:20
身近な材料を科学する 小川 和也
みなさんが普段使っている携帯電話はどんな材料からできているでしょうか?モニターが液晶と有機ELとではまったく異なる仕組みと材料が使われています.その他にも,タッチパネル,フラッシュメモリー,各種センサー,非接触IC,導電性樹脂,LED,各種半導体,水晶振動子,水晶発信器,各種コンデンサー,リチウムイオン電池,電極材料,電解質,超小型モーター,チップアンテナ,小型スピーカー,CCDデバイス・CMOSセンサー,プラスチックレンズ・・・等々,様々な材料から作られています.本講義ではこれら材料が何からできているのか?どんな仕組みなのか?また,現在使われている材料だけではなく将来どのような材料が開発されるのだろうか?,についてもお話する予定です.