工学部先端材料理工学科の応用工学実験では「光弾性実験による応力の測定」を担当しています。実験の手順書は履修申告者にCNSで公開されます。ここでは実験の概略や目的を述べます。 応力とは物体の内部に生じる力で、大きさと作用する向きを持ち、ベクトルまたはテンソルで表されます。例えば物体が外力によって変形(弾性変形)している時、物体の内部に生じています。応力は物体中の音波の伝搬、材料の変形やそれによって生じる効果を扱う際に重要な概念です。光弾性実験は光によって応力が生じている様子を可視化するものです。また、直線偏光や円偏光を巧みに利用した実験で、偏光の概念を学び実感するのにも役立ちます。 スクリーンに投影された等色線 荷重台及びエポキシ樹脂試料、左右に見えるのは偏光板 |