光物性物理学とは、光と物質の相互作用を利用して物質の性質(物性)を研究する学問分野です。この光には可視光だけでなく赤外線や紫外線も含まれます。 ここでは光物性物理学全般について解説する訳ではなく、当研究室の研究内容に関連してその一例を説明します。物質の研究をするとき、その中の電子の状態がどのようになっているか知ることは重要です。その際に、物質に光を照射することによって、物質が光を吸収して電子がエネルギー準位間を遷移したり、いったんエネルギーを与えられた電子がエネルギーを光として出すこともあります。吸収された光や発せられた光の光子エネルギーや強度を分析するシステム(装置)があって、それによって物質の中の電子の状態を知るヒントが得られます。ここでは光と電子のエネルギーのやりとりが「光と物質の相互作用」ということです。当研究室で作成した量子ドットやナノ粒子の光物性を研究しています。 |