量子井戸とは、下の概念図に赤で示した物質の薄膜を緑で示した物質の薄膜で挟んだ構造で、赤い部分には電子または正孔が閉じ込められる場合にそう呼ばれます。これは灰色で示した基板上に作られます。赤い部分の厚さは1〜10nm程度です。電子や正孔は量子力学的ポテンシャルによって赤い部分に閉じ込められ、このポテンシャルが井戸型をしていることから、ポテンシャル形状を量子井戸と呼ぶこともあります。 量子井戸には他の物質を捜したとしても単独の物質では持ち得ないような性質があります。その性質を利用して半導体レーザーや発光ダイオードの素子にも応用されています。 |